先日、デザイナーの川崎和男先生と対談させて戴きました。
初対面でこんなに斟酌なしにオフレコのお話まで出来て、時の経つのも忘れるくらい、楽しかったです。 28歳の時の交通事故で車椅子の生活になられて、自分が本当に乗りたい車椅子をデザインしようと思いたって、それを成し、心臓の手術をうけたら、自分の体の中でこうあってほしいと思うペースメーカーをデザインし…… 私はお話を聞き乍ら、突然 宇野千代先生を思い出して、26年前の作品「おはん」の話をして了いました。 「人の幸福、不幸は全て、その人の心の在り様次第なのですよ」と言われた宇野先生がこの方のお話を聞かれたら、あの眼をキラキラ輝かせてどんなにか喜ばれただろうと思い、その上、川崎先生がハンサムであることも宇野先生を喜ばせる要因になるだろうと思いつつ……。 「外側をデザインするのではなくて、まづその機能から考えて、そして人の心にどうあるべきかと内側からデザインをうみ出してゆく…」 こんな風に川崎先生は言われました。全く別な仕事と思いこんでいたのに、自分の仕事と同じであることを知って、現在創作中の「十牛図」のお話をして、11月10日の公演を是非みて下さいと言いました。 奥様は中原淳一の画のような方で、恋人同士のような御夫婦でした。
by senrei-nishikawa
| 2010-06-25 19:29
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